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意思は言葉を変え、言葉は都市を変えていく

タイトルは、小沢健二「流動体について」の歌詞の一部ですね。

 

 

 

今日はおすすめの本を一冊。

「ホンモノの日本語」金田一春彦

「あなた、お茶が入ったわよ」これはすばらしい日本語である。

「お茶が入ったわよ」と言っても、お茶は自然に入るものではない。お茶が入るためには、奥さんはお湯を沸かし、 急須にお茶の葉を入れ、お茶碗に注ぎ、適当なお茶菓子を添える。

 

 

その国の文化や歴史を知るのに、言語を深めることはとても大事だと思います。

イギリス英語は強弱がはっきりしていて格好いい?

中国語は同音で異なるイントネーションが多数あるから大きな声が出せるようになる?

ロシア語は周波数使用域が幅広いので他言語学習の上でも優位?

 

と、まあ言語によって特徴は様々で面白いところなんですけど、この本からは日本語の素晴らしさを、そして誇るべきを再認識しましたね。

昨今では、日本のものより、外国のものの方が一段上だという風潮があり、かくいう私も英語の方が日本語より高級で進んだ言葉だと思っていましたが、上も下もなく、ちょっと見直さなければと思う次第です。

 


「ホンモノの日本語」金田一春彦

落語を聞くとき、外国では「……とワイフが言った」「……とハズバンドが言った」というようにいちいち断っている。どれが亭主のセリフか、おかみさんのセリフか、わからなくなってしまうからだ。

日本の落語ではト書きを入れなくても、おかみさんのセリフか、大家のセリフか、店子のセリフかわかる。

 

これは相当面白い発見でした。確かに日本語は方言の違いが非常に大きいし、性別や年齢で違った言葉を話す。

個がそのまま表現される感じは、なんだか良いな〜と。

金田一さんが文中で予想しているように、だんだん女性語と男性語の区別がなくなりつつありますが、素晴らしい表現や言い回しで使われる各地の方言は語り継いでいきたいものですな〜。

凍てつくような寒さを「しばれる」と言ったりする感性は大好きなので。

 


「ホンモノの日本語」金田一春彦

身振りというものは世界共通なのである。そこには共通の決まりがあって、形のあるものを先に言った方がわかりやすい。

日本語はちゃんとその順序に合っている。

 

例えば、ジェスチャークイズなどで「どぶへ落ちる」という命題があったとき、まずどぶを表し、そしてそこに落ちる真似をする。

日本語も同じで「落ちる」の方を先に言う。英語は逆で to fall into a ditch などとなるそうで。

確かにどちらが正解かなんて考えたことなかったけど、結構すんなり日本語の語順の方が合理的なのかな〜と感じました。

 


「ホンモノの日本語」金田一春彦

日本には木の種類がいっぱいある。木偏に次いで国字(日本で作った漢字)が多いのは魚偏である。魚偏に雪と書いて「たら」と読む。魚偏に弱いと書いて「いわし」と読む。

いかに日本が魚の国であるかということを表している。

 

ちょいと調べてみると、

1位 さんずい 103字

2位 ひと・にんべん・ひとやね(人) 98字

3位 てへん 79字

4位 き・きへん(木) 75字

みたいです。

おそらく国字に限ると金田一さんのいう通りになるんでしょうが、それでも「木と水の豊富な倭の国」のイメージは強まりますね。

肉食でも菜食でもない、魚食動物としてこれからもいっぱい食べるぞ〜

弱肉強食、シャケ肉サーモン!

 


「ホンモノの日本語」金田一春彦

日本語は悲しみを表す言葉がとても多いことで知られる。古典をひもとくと、「あじきなし」「うたてし」「うし」「うらめし」「つらし」「わびし」といった言葉が次から次へと出てくる。

逆に、楽しいという意味を表す日本語は大変少ない。英語には「joy」「gladness」「delight」といった喜びの表現、「pleasure」「enjoyment」「happiness」といった楽しい意味の言葉が数えきれないほどある。

 

これはある種、イメージ通りでした。日本ってワイワイ楽しんでできたものと、ストイックに打ち込んでできたもの、同じものでも評価が異なる風潮あるな〜と。主観ですが。そういうところは他国から学びたいものです。

 


と、引用多めになりましたが、それほど面白かったよということでご愛嬌ください。

最近仕事をしててよく思うのは言葉選びの大切さです。

同じ意味でも、違う言葉を使うと、意思が言葉に乗り、言葉が他人に伝播して、共感してもらえる。まさにオザケンなんですよ。

 

仕事中に、同じことを違う人が言っただけで、全然影響力違うな〜と思ったことがきっかけなんですが、よく観察してるとそういう影響力のある人って言葉をきちんと選んでるんだよな〜。

そんな簡単なことに気づかせてもらえて本当に感謝です。仕事って、結局は人ですしね。

 

 

本はこちらから、関連本の「日本語という外国語」も読みましたがオススメです〜

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