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ぼくの「さしすせそ」

今までなんとも思わず享受していたものでも、自分で作ってみるとプロとの力量の差、アマチュアとプロフェッショナルの差みたいなものに愕然とすることって往々にしてあると思うんですが、今日はそんな話を。

 

0.「発酵さしすせそ」を作ってみた

前々から、気になっている醸造家さんにはアンテナはって調味料を試してみたり、memoして何かのタイミングで買おうと思ってたりしていたものがいい感じに溜まってきてました。

いつか、自分のフルコースのような感じでリスト化してみたいなと思ってまして、この度近しい友人がご結婚なさるということで、思いつきのごとく「よし!全国から集めてプレゼントしよう!」と思ったわけです。はい、ちょっと自己満感が強いですね。

 

ま、いつものことなので、そんなことはさておき書いていきますよ・っと。

 

1.「さ」は砂糖とは限らない。

いきなり変化球なのですが「さ」は砂糖でいきたくなかったんですよね。代用としての甘酒を作るのは、もうほとんど流れ作業のようにできるので、極力砂糖は使わないようにしているのと、砂糖ってあまり製造元による違いがわからないので。(勉強不足だったら申し訳ございません)

ということで「さ」は酒にしてしまいました。勿論、今回の「さしすせそ」は洒落た海外産のものというよりは純日本産でいきたかったので日本酒です。結果的にはお祝い事ですし、これでよかったかな・と思っています。

銘柄はこちら。自分の好きなお酒と言うよりは、もらってくれる人が女性だったため飲めそうなお酒を選びました。ラベルも格好ええっす。

「作純米吟醸原酒」清水清三郎商店(三重)

 

2.「し」は定番。

「し」は塩ですね。冒頭に発酵さしすせそとか言いながら、ここだけ発酵してません。すみません。

信頼ある味噌屋の醸造家さんに「塩は瀬戸内だ」と教えてもらって以来、ずっと気になっていたこちら。古代の製塩法と同じく、海岸に打ち上げられたホンダワラ(藻)を煮詰めることで製塩しています。ちなみに瀬戸内は雨大国の日本の中でも日照時間が長い事で有名で、塩の製造に比較的優れた地。いつか実際に訪れて、文字どおり手塩にかけて作ってみたいものです。

「海人の藻塩」蒲川物産(広島)

 

 

3.「す」はまろやかに。

「す」は酢です。調味料の中でも酸味の強い酢は、練習しても利き分けるのが難しいのですが、ここのお酢は利き酢でわかるレベルで美味いです。おそらく理由は米の量と熟成の長さ。通常の5倍の量の米を使用して、静置発酵で2年熟成させています。米酢は粕酢と違って2週間でも製造できることを考えると、その丁寧さは一目瞭然。僕は毎朝、納豆にかけてます。

「富士酢純米酢」飯尾醸造(京都)

 

4.「せ」はシャケへの愛を込めて。

「せ」って何?と思うかもしれませんが「せうゆ」と読んで醤油ですね。昔の呼び名です。ちょうちょは「てふてふ」みたいなものですね。

東海圏ではではあまり見ない、いわゆる魚醤を選びました。これまで産業廃棄物として処理してきた鮭の内臓を完全にアップサイクルしてます。そして監修はなんと小泉武夫先生。卵から孵化して海へ渡り、母川回帰に向かう途中水揚げされる鮭の一生が口いっぱいに広がる旨味が最高です。卵かけ御飯や冷奴、チャーハンなどの炒め物にもイケます!

「鮭醤油」佐藤水産(北海道)

 

5.「そ」そうです、味噌ですね。

ここだけ頭文字じゃないのでちょっとずるい気もしますが、昔は味噌のことを「噌」1文字で表現していたと言われています。

味噌の製造プロセスでは空気を抜くために一旦団子状にしてから容器に押し詰めていきますが、ここのお味噌はその団子のまま寝かす「味噌玉製法」で作られています。明治12年の創業以来変わらない製法とのことで、初めて実食した時、そのチーズのような濃厚な香りに完全に虜になりました。自分で味噌作ったことがある人もいるかと思いますが、これは本当に尊い。

味噌料理全般にどうぞ。

「こうじ味噌」小池糀店(長野)

 

6.完成

完成しました。

 

当然、全てセルフで集めたので梱包のこと何も考えていなかったのですが、近所のお花屋さんに頼んだらめちゃめちゃいい感じになりました。おせち料理感!

 

出来上がったものを見ると、植物も含めて完全に息してました。

まるで犬や猫のような生き物を届ける感覚で地下鉄に乗り運搬しましたが本当に神経使いましたね(重かったので)。

私自身はこれからも材料に敬意を払いながら生活していきたいと思います。

ご結婚されたお二人様、本当におめでとうございました。

 

※何かおすすめの調味料、記事内容に誤り等あれば、どしどし教えてください。

kohe

しゃけが好きなんで“やましゃけ”って言います

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