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やましゃけのしゃけの話

「しゃけ(鮭)が好きなんで  “やましゃけ”  って言います」

これが僕のいつもの自己紹介です。

 

 

(ちなみにトップ画は1981年の無印良品のキャンペーンデザイン。頭としっぽのまわりにもおいしい身がついているのに、胴体の輪切りだけが国産メーカーの缶詰 に登場している。こういった現実を見直すことが無印良品のもの作りの基礎を固めてきたとのこと。)

 

 

 

 

先日、英語で5分間自己紹介をする機会があったんです。

You know salmon is delicious, but also is interesting.

と言った風に。

 

 

どうもしゃけの方に熱を込めすぎて、終わってみたらみんなしゃけの質問ばっか!笑

もっと趣味とか特技とかパーソナルなこと聞いてくれーーーと思ったわけですが。

 

今日はそんな、しゃけについて熱く語ります。

 

 

 

 

まず、みなさんご存知かもしれませんが、しゃけの一生は川から始まります。

そうです卵から生まれます。これがイクラですね。

 

でもイクラは海で獲れるイメージありませんか?

漁船の定置網で捕まえたしゃけの群れというイメージありませんか?

 

これですね、そうなんです、しゃけは海でも生活するんです。

 

 

多くの魚類は淡水魚・海水魚と区別されることから、川または海でしか生存できませんが、しゃけのように体内で塩分濃度を調節できる魚はどちらでも生きることができます。

こういった類の魚を回遊魚と言います。

 

他にはうなぎや鮎も回遊魚の一種。

 

しゃけは川で生まれ、ミネラルと餌を求めて広大な海へ出ていくんです。

海へ出たしゃけは下顎が突き出た荒々しい顔つきになります。

 

 

生まれたてのぷにぷにした赤ちゃんのような身体つきから、高校球児のような逞しさ。しゃくれてますね。

 

海で力をつけたしゃけは川に戻ります。水温と、水中に溶解した酸素量が産卵に適しているからです。

 

 

ほとんどのしゃけは自分の生まれた川に戻ります。

広大な大海原で生活していても寸分狂わず生まれた川に戻ってくるそうです。

これをしゃけの母川回帰と言います。

なぜ生まれた川なのかという理由に確かなものはありませんが、僕はこの母川回帰にとてもロマンを感じます。

 

 

産卵を終えたしゃけの多くは、その生まれた川で一生を終えます。

そして、しゃけはクマに食べられます。

 

 

絵になりますね。

 

クマたちは、年間に摂る脂肪の70%を、このようにして捕獲したしゃけによって賄っています。

しかし、栄養バランスに照らしてみたとき、その捕獲数が必要脂肪量を大幅に上回っているんです。

 

これはどういうことかというと、実はしゃけとクマが森の存続に欠かせない存在だったんです。

 

 

クマは捕獲したしゃけのほとんどを食べず、森に残します。

そして、その残ったしゃけを誰が食べているかというと、森に住む鳥や昆虫なんです。

海に出てミネラルの豊富なしゃけは多くの生物に還元されて、生まれた川・森の生命を支えているんです。

 

 

 

 

強くなるために大海原に出て、生まれた故郷に感謝し、還元する

 

 

僕はこのしゃけの生態がとても好きです。ロマンがあって。

 

そしてこのしゃけの生態をダイアグラムにしたものがこれ。

 

川は2つありますが、必ず生まれた川に母川回帰するんですね。

森には熊や鳥、虫が居て生態系を成してます。

川は海へとつながり、森の存続に必要なミネラルをしゃけが届けているんです。

下部はしゃけの切り身っぽくなってて、全体的にはいくら(しゃけの卵)っぽくなってますね。

美味しそうです。

 

 

外の世界を見て、力をつけて、感謝し、還元したい。

そんなことをいつも思い出させてくれるしゃけの話でした。

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